目の充血を取る目薬

目の充血を取る目薬とは

薬局に行くと、たくさんの目薬が置かれています。
店頭では、目の充血を取る効果が書かれたポップ広告をよく見かけます。

確かに差すと充血していた目が白くなって、効果が実感できます。
目の充血が取れる効果がある目薬には、血管収縮剤が含まれているからです。

目の血管が細くなり、血液の流れが少なくなることで、充血が取れます。
充血を取る目薬一覧その１その２

目薬は５～６種類の成分が混合されていて、
その中の１種類が血管収縮剤であることが普通です。

充血を取る目薬は、十分に気をつけて使いましょう。
どうして血管収縮剤の入った目薬に注意しなければならないのでしょうか。
血管収縮剤は見た目をよくするのであって、
炎症の原因を直してくれるわけではないからです。
炎症が治らない限り、ずっと血管収縮剤を使い続けることになってしまいます。

血管収縮剤を連用すると、薬の効果が切れたときには、かえって充血します。
この現象のことをリバウンドといいます。ダイエットと同じです。

もっと怖いのが、結膜炎などの目の病気が原因で
結膜充血や毛様充血が起きている場合です。
血管収縮剤で目の充血がおさまると、病気が治ったと誤解する恐れもあります。
結膜炎の炎症は充血の程度を見て判断するのですが、
血管収縮剤を使ってしまうと、炎症の程度の判断ができなくなってしまいます。

このように血管収縮剤をむやみに使用することには問題が多いと考えられます。
普段に使う目薬には、なるべく血管収縮剤を含まないことが望まれます。